2つの家財保険に重複して加入したらどうなるの?

通常、賃貸の家財保険は対象となる物件に対して1つ加入することになっています。しかし、以前に住んでいた物件の保険を解約し忘れた場合など、重複して保険に加入してしまっているケースも稀に見受けられます。
2つの保険に加入するメリットはあるのでしょうか。

2つの家財保険に加入することは可能だがメリットはない

結論から申しますと、2つの保険に加入することは可能です。上記のように、意図せず重複してしまう場合もありますし、何らかの意図で2つの保険に加入する方もいるようです。しかし、あえて2つの保険に加入するメリットはほとんどありません。

2つの家財保険に重複して加入するデメリット

2つの家財保険に加入するということは、それぞれに補償額を設定して保険料を支払うということです。
例えば、所有する家財が500万円とした場合、500万円の家財保険に1つ加入するケースと、250万円の家財保険に2つ加入するするケースでは、多くの場合、後者の方が保険料が高くなります。
また同様のケースで、500万円の保険に2つ加入した場合でも、事故が発生した場合に補償されるのは実際に所有する家財の額までで、1,000万円の補償が受けられるわけではありません。つまり、500万円分の保険に対して、ムダな保険料を支払っていることになります。
いずれにしても、重複して保険に加入することにメリットはなく、保険料のムダになりますので注意しましょう。

保険は1つにまとめ、不要な保険は解約しよう

もし現在、重複して保険に加入している方がいらっしゃれば、まずそれぞれの補償額を確認して、不要な保険を解約しましょう。解約により補償額が足りなくなる場合には、両方とも解約して新たに加入し直すか、補償内容の変更ができるかを保険会社に確認してみるとよいでしょう。
また、賃貸向けの家財保険にセットされている「個人賠償責任補償」は、自動車保険や傷害保険の特約として重複しているケースがよくありますので、一度確認してみることをおすすめします。

関連記事

賃貸の火災保険についてくる個人賠償責任保険の重複に注意!
家財保険に自動付帯される個人賠償責任保険は、他人に対する損害を補償するための保険ですが、自動車保険や傷害保険の特約として付帯することができるため、うっかりすると重複してしまうことがあります。 無駄な保険料を支払わないためにも今一度、重複していないかチェックしてみましょう。

まとめ

  1. 2つの家財保険に加入することは可能
  2. しかし、重複して保険に加入するメリットはない
  3. 重複して加入しても補償されるのは実際に所有する家財の額まで
  4. 保険が重複している場合には、不要な保険を解約しよう