賃貸の火災(家財)保険って不動産会社で入らなければいけないの?

賃貸住宅を借りる時には、万一の事故の際に、大家さんや第三者への補償を確実なものにするため、火災(家財)保険への加入が義務づけられることがほとんどです。多くの方は不動産会社で加入しますが、自分で選んで入ることはできないのでしょうか。

不動産会社で火災保険の加入を勧められる理由

不動産会社で保険加入を勧められる理由は、入居者の保険加入をより確実なものにするためです。うっかり加入や更新を忘れたりして、無保険の状態になれば事故の際に大きな損害を被ることにもなりかねません。不動産会社は大家さんから物件を預かって管理している立場ですので、このような事態は避けたいわけです。

どこで入るかは入居者の自由

上記のような理由で、多くの方は不動産会社の店頭で加入をするため、賃貸の保険は不動産会社で入らなければならないと勘違いしている方も多くおられます。しかし実は「不動産会社で加入しなければならない」といった法的根拠はありません。保険に加入することは義務であっても、どこで加入するかは入居者の自由なのです。最近ではインターネットで加入できる火災保険も増え、より自分に合った保険を選ぶ方が増えてきています。

自分で加入するときの注意

不動産会社で火災保険に加入した場合には、賃貸借契約の更新に合わせて保険の更新も案内されることがほとんどなので、更新忘れのリスクはほぼありません。
しかし、自分で選んで加入した場合には、更新忘れに気をつける必要があります。多くは保険会社から更新のお知らせなどが届きますのでさほど心配はいりませんが、期日までに保険料を支払わないと契約自体が終了してしまいますので注意しましょう。
また、保険に加入したことを証明するために不動産会社に対して保険証券のコピー提出等を求められる場合もありますので、詳しくは不動産会社に確認してみるとよいでしょう。

まとめ

  1. 賃貸住宅を借りるときには火災(家財)保険への加入が義務づけられることが多い
  2. 不動産会社は確実に保険に加入してもらうため、店頭での加入を勧める
  3. 不動産会社での加入は義務ではなく、自分で選んで加入することもできる
  4. 自分で加入した場合には更新忘れに注意